
3,000万円の住宅ローンを組んだ場合、総返済額は4,550万円(金利3.0%、30年返済、元利均等返済方式の場合)。差額の1,550万円はすべて利息負担です。
「借入金額は少なく、金利は低く、返済期間は短く」がローンを借りる際の大原則。しかし、実際にはなかなかうまくいかないもの。
足元の収入や支出の状況、子どもの成長に伴う教育費支出、老後の生活資金などとのバランスに配慮して、借入金額を決める必要があります。自分の家計にとって最も有利な方法でローンを組むためにも、住宅ローン選びは慎重に検討したいものです。
最近では、返済の途中での繰上返済のしやすさや、金利タイプの変更のしやすさなどもあらかじめ検討して決めるケースも増えています。
多様な住宅ローンのなかからピッタリのものを選ぶ方法をアドバイスします。
100万円の繰上返済を行うと、削減できる利息負担額は約125万円。しかも、返済期間は1年半も短縮されます(借入金額3,000万円、金利3.0%、返済期間30年、元利均等返済方式、返済開始3年後に期間短縮型の繰上返済をする場合)。
繰上返済は、将来の利息負担を軽減して家計にゆとりをもたらすだけでなく、返済期間を短縮したり、毎月の返済額を軽減する大きな効果があります。それだけに、子どもの教育費などの今後の支出予定に配慮しながら「繰上返済をいつするか? 貯蓄から繰上返済にいくら使うか?」のプラン作りが重要です。
住宅ローンの「借り換え」は、一般的には、高い金利のローンから低い金利のローンに切り替え、トータルの利息負担を軽減する目的で行うもの。この場合、ただ単に金利だけに目を奪われてはダメ。融資手数料や保証料などのコストも含め、どちらが有利かを考える必要があります。
また、これからは、次のような「借り換え」も増えてきそうです。
ひとつは、「変動金利タイプ」から「固定金利タイプ」への借り換え。
将来の金利上昇に備え、金利変動リスクのない固定金利タイプに早めに切り替えて、返済額の上昇にビクビクしなくてすむ、安心の生活を手に入れるための借り換えです。
そしてもうひとつは、見直しがしやすい住宅ローンにあらかじめ切り替えておく借り換えです。金利タイプの切り替えが比較的自由に、しかも低コストでできる住宅ローン、あるいは、繰上返済にコストがかからない住宅ローンにあらかじめ切り替えておけば、返済途中の住宅ローンのメンテナンスがしやすくなります。金利情勢などの環境変化に応じて機敏に判断、行動することができます。多様な住宅ローンのなかからピッタリのものを選ぶ方法をアドバイスします。